Googleが推奨するレスポンシブウェブデザイン

2012年6月にGoogleがスマートフォンサイトに関する見解を示しました。
https://developers.google.com/webmasters/smartphone-sites/details

Googleは次の3つのサイト構成をサポートするとあります。
1. レスポンシブウェブデザインを使用しているサイト
2. モバイル用・デスクトップ用でURLは同一だが、ユーザーエージェントに応じて異なるHTMLを表示させるサイト
3. モバイル用・デスクトップ用を別々に構築しているサイト

この中で、Googleが特に推奨しているのが、1のレスポンシブウェブデザインのサイトです。
そのポイントとして以下の3点が挙げられています。

■ ユーザーがシェアやリンクをしやすくなる（特にSNSで）
どの端末からのアクセスでも最適なページが表示されます。

■ URLを一つにすることで、Googleのアルゴリズムがコンテンツをインデックスしやすくなる
クローラーが一度のクロールで済みます。

■ リダイレクトが不要
ユーザー・エージェントでのリダイレクトは全く間違いが無い訳ではありません。
今後対応デバイスがどんどん増えていく事も考慮する必要があると思います。

現在、サイトを運営する上でSEOと同じく意識して活用していかなければならないのはSNSです。
コンテンツをSNS上でシェアしてもらうことで情報を拡散させ、アクセス数を稼ぐ事はとても重要です。
しかし、SNSのシェアでせっかくアクセスを稼いでもURLを分けて運営している場合、スマートフォンで表示されるページがPC用だったり、また逆にPCからのアクセスでスマートフォン用のページが表示されるという事が起こってしまいます。

また、スマートフォンサイトでの検索結果はPCの結果が表示されます。
別URLで運用していた場合、検索結果にスマホサイトが上がってこない可能性が大きいです。

その結果、使用デバイスに最適化されていないサイトを表示してしまい、ユーザビリティの低下をまねき、結果ユーザーが離脱してしまうこともあり得ます。


以上のことを踏まえて、これからのスマホサイト制作はレスポンシブウェブデザインの採用をお勧め致します。

レスポンシブウェブデザインはGoogleの推奨だけでなく、W3Cの提唱する、デバイスに依存せずにどんなコンテンツでも同じ情報やサービスを受け取れる事を目指す「One Web」という考え方にも合致しています。
http://www.w3.org/TR/mobile-bp/


スマートフォンの普及が急速に拡大し、更に2012年末にはipadminiやnexus7等の登場でタブレット市場も大きく動きました。
近い将来にスマートフォン・タブレットからのネットへのアクセスはPCを上回ることになるでしょう。
モバイル市場が更に成長を続けていく事を考えると、スマートフォンサイトを用意しておく事は非常に重要な事であるといえます。
その際に、スマートフォンやタブレットの画面でも見やすくて使い（操作し）やすいコンテンツの提供は不可欠です。

また、レスポンシブWEBデザインでサイトを作ることで、HTMLソースは一つでよくなり、結果的に管理運営のコストや時間を軽減出来るようになります。
スマートTVなども登場しデバイスは更に増えていくことを考えると、このメリットも非常に大きいものだと思います。


スマートフォンサイトの作成をお考えの方は、お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。